平成11年第4回船橋市議会定例会会議録(第6号・4)

 

副議長(上林謙二郎君) 高橋忠君。(拍手)

[高橋忠君登壇]

高橋忠君 私は、国民健康保険の問題から質問に入ります。

 今、国民健康保険には国民の3人に1人、船橋でも4人に1人が加入している医療保険になっています。国民健康保険の加入者は自営者や農漁民、零細企業で働く者、失業者や年金生活者など無職や低所得者、高齢者が多い上に、今、不況に所得の減少、リストラによる失業や倒産などが合わさって大変深刻な状況になっております。

 厚生省が6月に調査したところによりますと、全国で期日までに保険料を払えない滞納世帯は348万5976世帯あると報道されておりました。前年度より約26万6000世帯もふえたと言われております。特に1997年の4月の消費税が3%から5%に引き上げられた年、同年の9月には医療費の改悪によって患者負担がふえ、そして消費が冷え込み、不況が深刻になったとき、この2年間で全国で45万5000世帯も滞納者がふえたと言われております。97年までの2年間の約6倍の急増だと言われております。不況による生活悪化とともに、他の医療保険に比べ低所得者や高齢者が多い中で、高い保険料の負担が滞納者の大きな原因になっていることは間違いない事実ではないでしょうか。

 船橋の場合でも1万3611世帯の滞納があり、その額は12億7239万8865円となっております。市民の船橋市の国民健康保険料の1人当たりの調定額は8万5747円で、県内31市ある中で3番目に高い保険料になっています。

 私は来年度の予算編成に当たって次の件について提案し、回答を求めます。

 1つ、一般会計からの繰り入れをふやして、国民健康保険料の引き下げを図ることであります。1つ、均等割の比率を下げて、低所得者の負担を軽くすることです。1つ、減免制度を市民に知らせ、また今の不況で支払いの困難な人に、公費の扶助を受けているそういう基準に応じて世帯の枠を広げることであります。1つ、国に対して全国市長会でも提言要望しているように、国に医療保険の国庫補助金を求めて、復活させるよう要望することです。1つ、県の国民健康保険事業に対する市町村等への単独助成の増額を要求すること。1つ、減免制度などを考慮に入れた対応をし、保険証書を取り上げる措置などはとらないように配慮し、以上の点について市長の見解を求めます。

 次に、学校施設の改修についてのお伺いであります。

 日本共産党は、建築後30年近くになっている学校や経年劣化に対応し、大規模改修事業、耐震補強工事など緊急に行わなければならない問題を提起してまいりました。大規模改修については小学校35校、中学校17校が整備済みと言われております。耐震補強については、小学校5校中3校、中学校3校中2校が整備のことと言われておりますけれども、特に耐震問題については緊急を要することではないでしょうか。また、学校施設の老朽化、欠陥の現状を訴える要望が各学校から我が党に寄せられています。教育委員会でもその現状を調査され、その都度改修されている状況報告書を見せていただきましたが、まだまだ大規模改修や直面した修理、取りかえを必要とするものが何点かありますので、お伺いしたいと思います。

 平成11年第1回の定例会で、第4日目に3月9日の議会で我が党の金沢議員が質問の中で、ある中学校では特別教室のある特別棟にトイレがなく、隣の管理棟まで行かなければトイレができず、特別棟と管理棟が1、2階でしかつながっていないために、特別棟の3、4階で勉強していると大変不便であり、生徒の中には車いすの子もいて大変困っているという訴えをいたしました。その後の対策がどうなっているのか、またなぜやらなかったのか、この点についてお聞かせいただきたいと思います。

 また、放送設備が古くなり、放送の内容が聞こえなく、音量を上げても雑音が入って聞き取れない、また運動会や他の行事に大変不自由をしていると訴えられております。各学校の施設の調査と修繕の対策を求めます。

 また、掃除をしても臭いトイレを何とか改修してほしいとの要望が多くの学校から出されています。私も同僚議員と何校かの学校を視察してまいりました。改善されたトイレは大変快適なトイレになっておりますし、また古いトイレでは鼻をつくような、そういう古いトイレもありました。修繕されたところと、また古いトイレでは大きな違いがあります。私たちの調査でも数校の学校がございます。早急に改善を必要としておりますので、この点についてもお伺いしたいと思います。

 また、体育館の上窓を開閉するために使われている通路にさくがないために、大変危険だと言われている要望が寄せられております。今、改修工事が各学校で進められて、残りの学校は小中学校合わせて27校と聞いております。危険を伴う問題でありますので、早急に解決を求めるものでございます。

 また、廊下の床が湿気の多いときには結露ができて滑りやすい、非常に危険だ、こう訴えられております。結露のしにくい材質や滑りにくい材質に進めていくべきだと考えますが、この点についてはどうお考えか、お尋ねいたしたいと思います。

 以上、幾つか具体的な問題を指摘し、改善策を求めてまいりましたが、今学校では外壁の塗装や室内のクロスのはがれ、腐食した備品など多くの改修改善が必要とされています。建築物や設備の経年劣化に対応した修繕計画をつくり、順次進めていくべきだというふうに考えております。1日の大半を過ごす学校です。その学校が汚く、危険な状況の中では、子供たちが伸び伸びと心豊かに勉強する場所とは到底言えないのではないでしょうか。

 決算委員会の中で改善を求めてまいりました。教育委員会でも、厳しい予算だが努力していきますという答えが返ってまいりました。また、11月12日のPTA連合総会の席では、市長が、決算委員会の中でも学校修繕については追及されたので、真摯に受けとめ、改修していきたいとあいさつの中で触れられたと聞いています。来年度の予算編成に当たってはどのような対策を講じられるか、どのように検討を進めていこうとしているのか伺って、1問といたします。

[保健福祉部長大鹿一之君登壇]

保健福祉部長(大鹿一之君) 国民健康保険に関する何点かのご質問にご答弁を申し上げます。

 まず1点目の、一般財源をふやして保険料を引き下げるという問題でございますが、確かに本市の国民健康保険料が県内他市と比べても高いことから、保険料を引き下げるべきだとのお尋ねでございますけれども、近年は加入者の高齢化や医療技術の高度化等により医療費が増加し、これに伴い、保険給付費も増加の一途をたどっております。

 本市の場合、平成10年度の1人当たりの保険料が、ご質問者もご指摘がございましたけれども、一般で8万5747円となっておりますが、1人当たりの保険給付費も16万3679円となっております。この増加する保険給付費の財源は、加入者の方々に納めていただく保険料と国庫負担金、一般会計からの繰入金等で賄われておりますが、市といたしましても保険料の伸びを抑制するため、毎年、一般会計からの繰り入れを増額してまいりました。平成11年度ではちなみに13億7702万円を繰り入れております。

 来年4月には介護保険制度がスタートし、医療保険から介護保険に移行する部分が生じるものの、高齢化などによる自然増等により12年度の医療費が減少することは言えない状況でございます。さらに、医療保険制度の抜本改革の行方が非常に不透明なことや、外来薬剤の一部負担の廃止が議論されております現在、そういう中での国保財政を取り巻く状況は大変厳しいものとなっております。本市の財政事情も大変厳しいところではございますが、一般会計からの繰り入れにつきましては、財政当局とも十分協議し、今後も保険料を極力抑制するなど、国民健康保険事業の健全な運営に努めてまいります。

 次に、2点目の均等割をふやさないということでございますが、本市の保険料は所得割と均等割の2方式より賦課をされておりますが、この割合につきましては50対50が標準割合とされております。本市では長い間、所得割と均等割の割合が条例で80対20と規定されていたため、所得割の料率が9.13%と県内他市に比べて高くなっております。このため中間所得者層の負担が重くなっておりまして、保険料の滞納も、年間所得で言いますと200万から600万、この間の層の発生率が非常に高くなっております。均等割の引き上げは低所得者層にとって若干の負担増とはなりますが、均等割のみの低所得被保険者には保険料の軽減措置もとられておりますので、今後、保険料率の改定を行う場合には、中間所得者層の負担を軽くするためにも、段階的に平準化を図ってまいりたいと考えております。

 次に、減免制度のPRということでございます。保険料の減免につきましては、船橋市国民健康保険料減免取扱基準を設け、災害や疾病、会社倒産など特別な事情のある被保険者からの申請に対しまして、調査を行うなどして慎重に対処しているところでございます。これは、保険料は相互扶助の原則にのっとり負担をしていただく性格のもので、結果的には減免により負担を他の被保険者に転嫁することになるからでございます。

 いずれにいたしましても、経済状況等により納期限内に保険料を納めることができない被保険者につきましては、納期限の延長、あるいは保険料の分割納付等の措置をとっておりますので、お早目にご相談をいただきたいというふうに思っております。こうした減免制度や分割納付についてはパンフレットや広報紙等で周知を図っているところでございますが、今後はさらにPRに努めてまいります。

 次に、国庫負担や県費補助金をもっと多くもらったらどうかということでございますが、国庫負担金は現在ございませんので、復元ということになるわけでございますが、国民健康保険はいわゆる国民皆保険制度の中核として、我が国社会保障制度の重要な役割を担い、地域医療の確保と住民の健康増進に大きく貢献してまいりました。こうしたことを考えますと、国庫負担や県費補助の拡充を図るべきだというのは全保険者の一致した意見であり、全国市長会や国民健康保険関係団体を通じて国や県に再三強く要望してきているところでございます。

 さらに、国庫負担の面について言えば、本市のような地方交付税不交付団体に対する必要な措置や、介護保険制度の施行に伴う国保事業への必要な財政支援も要望をしてきております。県に対しましても、県費補助の拡充を機会あるごとに要望してまいりたいというふうに思っております。

 次に、保険証を取り上げないというご質問でございますけれども、現在、本市におきましては全員に保険証を発行しておりますが、国や県の指導監査等では、その都度、短期保険証や被保険者資格証明書の発行を指摘されております。保険料を理由もなく長期間滞納している方をそのまま放置することはできません。そのため、保険証の窓口交付や滞納整理月間の設定、臨戸訪問、夜間催促等を通じて、滞納者に対する納付指導や納付相談を実施しておりますが、新年度は被保険者との接触をより図ることができる短期保険証の活用なども検討してみたいと考えております。

 また、介護保険制度の施行に合わせて国民健康保険法の改正が行われ、平成12年の4月以降の納期限にかかわる保険料から1年経過後なお滞納がある場合は、一定の手続を経て、被保険者証の返還と資格証明書の交付が義務化されることになりますので、滞納世帯には引き続き納付指導等を行い、保険料の確保に努めてまいりたいというふうに思っております。

 以上でございます。

[管理部長阿久澤敏雄君登壇]

管理部長(阿久澤敏雄君) 所管事項につきましてご答弁させていただきます。

 大変厳しいご指摘でございますけれども、まず特別棟のトイレの設置につきましては、確かにご指摘を受けまして、現実にございません。現状におきましては大変厳しい財政状況にございます。時期を見まして、1日も早く設置できればというふうに考えております。

 それから、老朽化した放送設備の改修というふうなご質問がございました。確かに放送設備で聞き取れない、そのような学校があるということでございますけれども、学校要望に基づきまして順次改修を図っているところでございます。今年度につきましては、学校要望は特にございませんでしたけれども、なお調査し、改修してまいりたいと思っております。

 それから、トイレのにおいということでございます。これにつきましては、大規模改修等とあわせながら手直しをしてまいっている部分でもございます。換気扇、あるいは学校による便器の清掃等により、清潔にお使いいただくということを学校にもお願いをしているところでございます。本当に緊急を要するものにつきましては、修繕の中で対応しているところでございます。

 それから、体育館高窓手すりの設置状況でございますけれども、小学校35校、中学校20校が現在設置済みのところでございます。計画的に進めてまいっておりますけれども、ここ1年ほどストップしている部分もございます。引き続きこれは設置の方向で頑張ってまいりたいというふうに思っております。

 それから、結露に伴う滑りどめということでございます。確かに鉄筋コンクリートというふうな構造的なものもございますけれども、結露が生じていることは承知をしてございます。滑りどめ、部分的には対応しているところでございますけれども、どちらかといいますと、余り部分的な滑りどめを設置いたしますと、逆に晴れた日などにはつまずいて転ぶなどする場合もございます。大変難しい面もございます。今後の研究課題としてまいりたいというふうに思っております。

 なお、来年度に向けてどうなのかというご指摘でございます。財政当局とも十分協議をしてまいりたいというふうに思っております。

 以上でございます。(「予算削られたの、だれのせいですかね」「予算をつけるのは市長なんだ。市長が答えなくちゃわからんじゃないの、そんなもの」と呼ぶ者あり)

[高橋忠君登壇]

高橋忠君 2問をいたします。

 先ほど、船橋の健康保険料のあり方は多額な一般財政から持ち出しが多いというふうに言われておりますけれども、(予定時間終了5分前の合図)例えば千葉市などでは1人当たりの市の負担額が船橋市より999円高い負担をし、1人当たり8,499円船橋よりも安くなっております。また、柏市では1人当たりの負担額が8,005円も船橋市より多く繰り入れられ、保険料は船橋よりも1万4283円も安いという現状であります。浦安においては船橋よりも9,806円も多く、1人当たりの保険料は1万4435円の安さであります。あわせて、習志野市の場合でも船橋よりも7,880円多い1人当たりの負担額になり、保険料は8,598円も安いという現状であります。八千代市においても3,499円船橋より多く、保険料では1万1153円も安いという現状であります。船橋市の8万8400円のところ、いずれも7万円以下の保険料になっているというのがこの状況であります。

 船橋市は、千葉県でも第2の都市であります。それが県下31の中で3番目に高いと言われる、この保険料、これをやはり十分検討される必要があるのではないでしょうか。

 滞納者についても年々ふえる一方で、これが先ほどの答弁では一向に解決していないのが現状ではないでしょうか。こういう中では高過ぎて払い切れないという健康保険料、これについて十分検討する必要があるのではないでしょうか。

 国民健康保険は相互扶助の名のもとに説明されますけれども、国民健康保険法第1条では、「この法律は国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする」というのが、この第1条の目的であります。さらに、国民健康保険法第4条では、「国は、国民健康保険事業の運営が健全に行われるようにつとめなければならない」というふうにも記されております。さらに、第2項では、都道府県は、国民健康保険事業の運営が健全に行われるようにすることが必要であり、また指導しなければならないというふうにうたわれております。

 各地方自治体の負担額を見ても、千葉県は全国7位にあるこういう県の財政力を持ちながら、1人当たりのこの補助金が286円、そして埼玉県の場合は411円、お隣東京都の場合は40倍の8,707円というのが地方自治体の持ち出しであります。

副議長(上林謙二郎君) 質問者に申し上げます。

 残り時間が少ないので、簡潔にお願いします。

高橋忠君(続) こういう点から、私が先ほど提案しましたこの内容についての来年度の予算についてのご検討を、市長に見解を求めて2問とします。

[助役石井清夫君登壇]

助役(石井清夫君) 国民保険料の負担については、私どもも非常に関心を持って、できるだけ抑制していきたい、そういう意味で毎年予算づくりをしております。ただ現実の中で、例えばことしの一般会計の伸びが約6億6700万、そういう中で国保の繰り入れだけで2億5000万もふえている、そういうような状況でございますので、この辺のやりくりについては苦しいことがございますけれども、いずれにしましても市としては市民の保険料の負担をできるだけ抑えたい、そういう姿勢の中では予算組みをやってまいります。(「努力が足りないよ」と呼ぶ者あり。予定時間終了の合図)

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議会運営委員長(田中恒春君) 暫時休憩願います。

副議長(上林謙二郎君) ここで、会議を休憩します。

午後4時5分休憩

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