平成14年第1回船橋市議会定例会会議録(第3号・6)

 

16時58分開議

議長(千葉満) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第1の質疑を継続します。

 木村ゆり子議員。(拍手)

[木村ゆり子議員登壇]

木村ゆり子議員 小さな声ネットワークの木村ゆり子です。通告に従って質問させていただきます。

 まず最初に、公園についてです。昨年の7月の議会でも取り上げました箱型ブランコについて再度お伺いしたいと思います。

 この箱型ブランコは、業界用語では、皮肉にも「安全ブランコ」と言うそうですが、7月議会での担当部長さんのご答弁は、遊具の欠陥というよりは、むしろ使用が乱暴なことから起きているということでした。愕然としたのは私だけでしょうか。子供たちが遊ぶ公園で命を落としたり、重傷を負っているのです。寝たきりになって3年になる10歳の子供もいるのです。もしも仮に遊具に欠陥はないということとするならば、どうしてあんなにも多くの自治体が撤去しているのでしょうか。

 私の手元にある資料からだけでも、例えば仙台市は907基すべてを、函館市も市が保有する102基の撤去を決定いたしました。そして、さらに稚内市、福井市、八王子市、多摩市、小平市、横須賀市、徳島市、宮崎市、鹿児島市なども全面撤去をしています。また、長野市は140基の撤去費用として960万円を、倉敷市は2260万円を補正予算に盛り込むなどの対応をしています。さらに、中央官庁でも縦割り行政の壁を越えて、国土交通省、厚生労働省、文部科学省の担当課を交えた勉強会が、昨年の2月、6月、10月の3回開かれました。3つの省庁が箱型ブランコの危険性を考える勉強会という同じテーブルについたのです。このような状況でも、まだ利用者側だけの責任と言えるのでしょうか。

 7月議会でも「リスク」と「ハザード」を区別し、ハザードは取り除くべきとの質問がなされました。基礎コンクリートが露出しているのもハザード――取り除くべき危険ですが、箱型ブランコは、箱型ブランコそれ自体がハザードの典型だと私は思います。PSN(プレーグラウンド・セーフティー・ネットワーク)という、NPOが出した「楽しく安全な遊び場のガイドライン」によると、ハザードは子供や利用者の判断以前に取り除かれるべきものとされているのです。

 昨年の12月5日に、藤沢市の箱ブランコ裁判の判決が出ました。原告側主張を全面的に認めた判決です。メーカーと藤沢市に賠償命令が出たのです。争点になった遊具の危険性について、裁判長は、大きく揺らすことができ、遊具底部と地面のすき間は約20センチしかなく、危険な構造と判断いたしました。メーカー側は、本来の遊び方ではなかったために起きた事故と主張したのですが、裁判所は、背もたれを押すのは通常予想される遊び方として、事故の予見可能性を認めたのです。管理者である市に対しては、同種の事故が新聞などで報じられているのに、安全な措置を全く講じていなかったと厳しく断じました。

 しかし、残念なことに、市側はこの判決を不服として控訴してしまいました。報道は県外各地の地方記事だったため、知り得なかった。予見可能とは認めがたいというのが控訴理由です。インターネットの普及で国境すらも越えて検索できる時代に、何とお粗末な控訴理由でしょうか。

 そして、先月、2月28日、もう1つの箱型ブランコ裁判の判決が福井地裁から出ました。福井市の小学校2年生の男の子が転倒して頭を挟まれ、右目を失明してしまったのです。福井地裁は、構造的危険性を認識していたか、認識し得る状況にあったと指摘し、本来の使用法と違う遊び方をした児童にも責任があるという福井市側の主張を退けて、福井市に対し3850万円の賠償命令という画期的な判決を言い渡しました。

 船橋市総合計画にある、安心して子供を産み育てられるまち船橋には、この危ない箱型ブランコは必要ありません。厚生労働省管轄の児童福祉施設だけでも、この5年間に箱型ブランコの事故が146件も起きているのです。死亡事故も含まれているのです。船橋市には、現在、54基の箱型ブランコが残っているそうです。事故が起きる前に一刻も早い撤去を望みます。

 次に、保育についてお伺いいたします。

 船橋市の市立保育園は、ある部分では全国レベルでも高い水準にあると聞いています。給食は化学調味料を使っていません。アレルギーにも対応している給食です。栄養士さんも各園に配置されています。そして、19時までの時間外保育、産休明けからの保育の全園実施などは、仕事と子育ての両立に頑張っている人たちにとっては大きな味方です。

 去る2月4日、保育関係者4団体と堂本知事との懇談会がありました。その中で堂本知事は、「企業のベビーホテル的保育産業の参入は認めない」、「保育園以外の子供たちの子育てに保育園が地域の核となるべき」とはっきりおっしゃいました。ぜひこの船橋市の良質な保育内容の維持を、そしてさらなる充実をお願いいたします。

 そこで、病後児保育についてお尋ねいたします。

 子育てをしながら働くことで最大の悩みは、子供が病気のときです。平成13年に新高根キッズハウスが開設されました。子供の病気のとき、仕事をきちんと休める社会状況ならよいのですが、残念ながら、そうはいきません。核家族が進んでいる現在では、子育てにおじいちゃん、おばあちゃんの助けをかりるというのはごくごく限られたことです。保育園の整備とともに、この病後児保育というものも子育て支援の大きなポイントと考えます。

 先日、保育園の保護者が集まったときに、子供が病気のとき、どうしているかということが話題になりました。新高根キッズハウスは、利用したくても距離的に無理という人が大勢いました。そのような中で、市川市の小林医院、幕張本郷の「うさぎのあな」というのを利用しているという人もいました。とても広い船橋です。交通アクセスのよいところの病後児保育施設を切望されています。船橋市実施計画では、南部地区開設・整備費等補助が平成15年となっていますが、少しでも早い開設をご検討いただきたいと思います。今後の病後児保育事業の具体的な実施計画をお答えいただきたいと思います。

 最後に、放課後ルームについてお尋ねします。

 市内55小学校区で最後に残っていた船橋小学校と咲が丘小学校にも放課後ルームが整備されることとなりました。公設公営から3年目で、すべての55小学校区に放課後ルームができることになります。子育てと仕事の両立で悩んできた家庭にとっては本当に待ち望んでいたことです。公設公営でのスタート時にはかなり混乱したこともあるようですが、丸2年を経た現在では、学期ごとの保護者会を初め、お誕生会、お楽しみ会など行事もたくさん盛り込まれてきて、子供たちも楽しみにしています。都内のような児童館事業の一部というのとは異なり、船橋の放課後ルームは独自の児童の育成事業として成り立っています。このことは預ける親の立場からすると、とても安心なことです。

 そこで、船橋市の放課後ルームをさらに充実したものとなるように、次の2点についてお尋ねしたいと思います。

 まず、1点目です。毎月、現金で放課後ルームに持参している2,000円のおやつ代の件です。育成料の方は、昨年の夏から口座振り替えが可能となりましたが、おやつ代の2,000円は、今も従来どおり持参しています。小学校では、来年度から現金で同じように集金していた学級費や教材費を給食費と同様に口座振り替えとなります。このことを踏まえて、ぜひおやつ代についても口座振り替えを考えていただけないものでしょうか。

 次に、対象学年のことです。1年生から3年生が対象の放課後ルームですが、定員に余裕があれば、高学年の子供たちも放課後ルームに通っています。このことは実際に通わせている人たちは知っていることですが、一般的には余り周知されてはいません。都内や他の県が1年生から3年生のみと限定しているのと比べれば、船橋市の放課後ルームはとても柔軟な対応をしているのです。そのことをもう少し広く伝わるような方法を要望いたします。

 以上で1問といたします。

[都市整備部長登壇]

都市整備部長(阿部幸雄) 箱ブランコにかかわりますご質問にお答え申し上げます。

 箱ブランコにつきましては、ただいま議員からご質問ありましたけど、昨年の第2回定例会には、私どもの都市公園、児童遊園等に61基設置されておりましたことから、昨年の8月から10月にかけまして、設置状況、それから特に箱ブランコと地面のすき間が、メーカー基準でございます25センチメートル以上確保されているか、使用方法が乱暴で施設の傷みがひどいとか老朽化しているか等の総点検を実施しまして、7基につきましては撤去したところでございます。同時に、他の54基につきましては、地面より底部まで25センチメートル以上確保されており、事故は利用上の問題で起きておりますことから、公園の利用者へ正しく箱ブランコを使用していただくための注意看板を設置し、安全に遊ぶよう注意を促しているところでございます。

 しかしながら、私どもが設置しましたこの注意看板も既に壊される等、利用上においても問題があると思われる8つの公園等の9基につきましては、14年度におきまして地元町会等と協議をさせていただき、このブランコを撤去するとともに新たな遊具を設置してまいります。

 今後におきましても、いわゆる利用者のモラルの向上を望むところでございますけれども、また安全に遊んでいただくため、パトロールしながら、この安全管理に努めてまいりたいと考えておるところでございます。

 以上でございます。

[福祉サービス部長登壇]

福祉サービス部長(飯島和男) 病後児保育の今後の計画についてお答えいたします。

 病後児保育については、市が新高根6丁目の山本医院に委託し、昨年6月25日から事業を開始しております。児童が病気になった場合、その回復期に至るまではなかなか仕事を休みづらいとの保護者の声を多く聞きましたが、病後児保育がスタートしたことにより安心して働くことができるとの声が寄せられております。しかし、当該病後児保育施設は市の中央部に位置しているため、登録者の多くが市の地区及びその周辺に偏在しており、他の地区の方々の利用が困難な面もございます。このことから、今後、他の地区での病後児保育の展開が必要と考えております。

 この病後児保育事業につきましては、医師との連携が不可欠でありますので、医療機関に委託する方法が最も適していると考えております。しかし、事業実施に当たり、医療機関の設備投資が必要となりますので、他の地区で直ちに事業実施を行うことはなかなか難しい状況にあります。そこで、今後とも医師会等と協議しつつ、他の地域での事業実施に向けて努力していきたいと思います。

 次に、放課後ルームのおやつ代の集金方法についてお答えいたします。放課後ルームのおやつ代につきましては、各ルームにおきまして、毎月現金で徴収しているところであります。徴収に当たりましては、子供たちはふだん学校を終えて放課後ルームに来ることとなりますので、現金の忘失を防ぐ意味からも、極力保護者に持参していただくようにお願いしております。また、放課後ルームは保育園と異なり、保護者の送迎を前提としておりませんので、保護者とのコミュニケーションを図る意味からも、各ルームにおきましては、毎月1日は放課後ルームに顔を出していただくという意味も含めて、保護者に持参していただくようにお願いしているところであります。

 ただし、放課後ルームの児童数は、小学校の児童数全体の約7%に当たります。小学校とは状況が違う面もあることから、直接保護者の口座からの引き落としは困難でありますが、保護者の方々のご心配な点も理解できますので、今後、各放課後ルームが開設した口座に振り込んでいただく方法により対応できるよう検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

[木村ゆり子議員登壇]

木村ゆり子議員 ご答弁ありがとうございました。箱ブランコに関して2問をさせていただきます。

 先ほど安全基準、ブランコの床部から地面は25センチ確保ということをおっしゃいましたけれども、日本の遊具には安全基準はありません。それで、今、国土交通省がパブリックコメントを集めまして、今月中に指針を出すということになっておりますが、そこにも具体的な数字は出てこないそうです。アメリカのガイドラインによりますと、地面までの必要な空間は40センチというふうになっております。ですから、25センチではとても危ない、まだ完全な状況ではないと思います。

 この箱型ブランコの問題は、人の命にかかわる問題です。取り返しのつかないことなのです。利用者側の問題であるとか、費用がかかるとか、そのようなレベルの話ではないと考えます。今のままの状態で、仮に不幸にも事故が起きてしまった場合、船橋市はきちんとした責任を果たせるのでしょうか。

 世田谷区、横浜市などは、20年以上前に既に撤去しています。自治体の中には、固定して公園のベンチとして再利用しているところもあります。どうしても撤去できないというのならば、即刻箱型ブランコを固定してください。そして、広報、市のホームページなど、使える手段はすべて使って、市民に箱型ブランコの危険性を、使用禁止にすることを周知徹底してください。

 先日の議案等勉強会の席で、道路部長さんがこうおっしゃいました。公共物で市民の方が傷つくなんていうことはあってはならないのです。だから、道路はメンテナンスも大事なのです。公園にある遊具も公共物の1つです。管理者の責任として、悲惨な事故をどうしても未然に防いでいただきたいのです。箱型ブランコ裁判を考える会の方々も、船橋市の対応を注目しています。箱型ブランコ裁判を考える会の事務局でもあり、藤沢市での被害者の母親でもある岡部明美さんの言葉を、ここで引用させていただきます。

 「まず、行政やメーカーは事故が多発していることを認識し、情報の収集とともに事故防止に取り組むことが必要です。子供の命を守れないのならば、何のための政治なのか。人が大事にされない社会は貧しいのです。」どうかもう1度、命を守るということを基準にご判断いただきたいと思います。

 最後に、しつこく、再度申し上げます。箱型ブランコはリスクではありません。ハザードです。取り除くべき危険と考えます。もう1度お答えをいただきたいと思います。

[都市整備部長登壇]

都市整備部長(阿部幸雄) 再度、全部取り除くべきだというご意見でございますけれども、いわゆるこの箱ブランコにつきましては、私が調べた情報によりますと、1955年ごろから安全ブランコということで、今まで全国に普及してきた。(「余計なこと言わなく    たっていいんだよ、今はだめだと言っているんだから」と呼ぶ者あり)まあ、それは別としまして、現在も全国に2万3000基ほど残っているというのが、実態調査が出ていると聞いております。

 私どもは、ただ現在のところ、さきにお答え申し上げましたけど、いわゆる使い方の看板まで出してやっているわけでございまして、今まで私どもが社会福祉協議会等も含めまして幾つか設置してございましたけれども、こういった事故は起きてございません。それで私どもは、今のところ、いわゆる危険度の高いものから徐々に撤去していこうという考え方でございます。どうぞご理解いただきたいと思います。

[木村ゆり子議員登壇]

木村ゆり子議員 箱型ブランコ、危険な40センチないものは、ぜひ撤去していただきたいというのは変わりませんが、自治体によっては、先ほども申し上げましたとおり、固定をして公園のベンチとして再利用しているところも何カ所かあります。どうかそういう方法もあるということ。とにかく、あれは90キロ以上の凶器であるというふうに言う人もおります。その辺をもう1度、どうかご検討いただきたいと思います。

 それから、最後に要望ですけれども、病後児保育、ぜひぜひ早く開設していただきたいと思います。新しい施設をつくるということじゃなくても、例えばどこかで補助金など、いろいろなやり方を考えれば少しでも早くできるのではないかと思います。「うさぎのあな」というところは、千葉市と提携をしていて補助金が出るそうです。そのように、いろいろな方法があるかと思います。どうか早い解決をよろしくお願いいたします。

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議長(千葉満) ここで、議事の都合により、会議時間を延長します。

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